青春やね

夜のピクニック

夜のピクニック

みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。


夜通しで歩き続ける鍛錬歩行。
高校生活最後の行事、心にいろんなものを抱えつつ歩き続ける。


さわやかな読後感。これぞ青春!!
本当に高校時代に戻りたくなりました。
てか、やりなおしたい。
言葉の端々が心に残ります。


「これからどれだけ「一生に一度」をくりかえしていくんだろう」
「今はノイズにしか聞こえなくても、あとテープを巻き戻して聞いても聞こえない。いつかあのノイズをきいとけばよかったって思うときがくる」


この本を読んでいる最中は自分も登場人物の一人で、みんなと一緒に夜道を歩いている気分。読み終わったあとの爽快感は格別だが、私はこの時を失って、もうあのころには帰れないんだなという喪失感を感じてしまいます。


等身大の彼らにも、過去になってしまった大人にも是非読んで欲しい本です。