3冊

摩天楼の悪夢―新宿少年探偵団 (講談社ノベルス)
摩天楼の悪夢―新宿少年探偵団 (講談社ノベルス)
太田忠司


新宿少年探偵団第三弾。

たった一つの目的のために作り上げられた超高層ビル
逃げ場のない巨大な棺桶の中で起きる殺人。


まぁ、犯人については予想がつきます。
阿部さんが不幸ながらも頑張るのと、
美香の新たに判明した顔が焦点。
つか麻里がすごい。あの能力欲しいです(ぉ)
蘇芳のキャラがまだつかめないなぁ。


紅天蛾―新宿少年探偵団 (講談社ノベルス)
紅天蛾―新宿少年探偵団 (講談社ノベルス)
太田忠司


同第四弾。
紅天蛾<べにすずめ>の登場〜〜♪
かわいいわ〜(笑(ぉ)
出てくる都知事に現在の方の顔を重ねてみたり・・・。
大胆不敵な予告状。
都庁に突如現れた真っ赤なメッセージ。
空からまわり降りてくるメリーゴーランド。
紅天蛾と<七つの影>
少年探偵団VS紅天蛾
タイマン勝負に勝ったのは…!?


突っ込みどころ満載な阿倍のバックグラウンド(笑)


いちばん初めにあった海 (角川文庫)
いちばん初めにあった海 (角川文庫)

    • いちばん初めにあった海
    • 化石の樹

加納朋子


詩のような歌のような流れる言葉で始められた本著。
今まで読んできた加納さんの作品とは一風違います。
すごく痛い。
悲しい、辛い。そして切ない。
二人の女性の話(連作です)
作中作「いちばん初めにあった海」に出てくる双子の話が印象的。
「誰も皆、失ってしまった自分の半身を探しながら、生きているのかもしれない」
そうだ、と。
私は双子で生まれたかった。
まだ見ぬ君、でも確かに私の隣にいる君に会いたい。
人の心の防御力は時に脆く、時に何よりも激しい。
――周りの人を傷つけることも厭わない。
最後の二人のやりとりに全てが凝縮されていて、暖かく切ない。
「化石の樹」も辛いけど、人は幸せになれると信じれる話。
許された、のではなく救われた。
断罪されたいと思う気持ちの一方でやっぱり許されたいと願ってしまう、人間だから。
主人公たちの気持ちが心に染みた一冊。