そろそろぐれてもいいですか

歴史を騒がせた「悪女」たち (講談社文庫)

歴史を騒がせた「悪女」たち (講談社文庫)

唐突に読んでみたくなった一品。世界の(割合時代も問わず)悪女といわれる女性達を紹介した本。悪女って言葉がどこまで妥当かは疑問だけれど、自ら、もしくは世界に巻き込まれ、数奇な人生を送ることになった女性たちなのかとおもう。一番印象的だったのはルー・サロメ。彼女の向学心には目を見張るものがあるとおもう。ああなりたいとも思わないが、憧れる部分がある。あれだけまっすぐに自分の欲求を貫けるあたりにね。

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

いまさらながら、読了。あらすじ等はamazonをごらんください。
まず主人公が30歳の武術に秀でた女性が主人公、という時点でこれまでのファンタジーとはなんか違う。その世界の王家がかかわってきてはありがちだけど、その話の過程と女と王子の関係の変化をみることは楽しい。周囲のキャラもよいよね。師匠のばあちゃんが気に入った。全体をみるともの足りないかんじだけど、大きな物語の序章としては上等。文庫版が待てずにハードで手を出してしまうやもしれん。




こっからが問題である。




黒い仏 (講談社文庫)

黒い仏 (講談社文庫)

「鏡の中の日曜日」を読んで感嘆していた私に、相方が次に読めとすすめてきた本。読後、頭を抱えながら「・・・黒い仏読んだけど」というと、


指さして、 笑 い や が っ た 。


計画犯かよ!途中から感覚が麻痺してきて、これはミステリー業界に向ける皮肉なのかしら・・・とか思いながら、殊能さんの新しい一面を見た気分・・・




だがしかし!!!




ここで脱力するのは早かったのである。
九十九十九 (講談社文庫)

九十九十九 (講談社文庫)

私はこの本の感想を語れるほど人間ができていない。
否、できないほうがいっそ語れるのかも知れぬ。


まさにメタ。
何度投げようかと思ったか・・・。
逆にこんなんかけるなんてと尊敬するよ。
清涼院流水を尊敬しつつ、強烈に皮肉ってるかんじだよね、たぶん。
もう自信がない。
とりあえず舞城王太郎にここから入るのはだけはオススメしません、全く。これだけは自信を持って言えます。・・・きっとそんな人いないだろうけど。