どったばったの11月です

長い家の殺人 (講談社文庫)

長い家の殺人 (講談社文庫)

筆者のデビュー作。
ある程度、ミステリーを読んでいる人間なら、わりとたねはわかってしまう。
歌野は「葉桜」からはいったので、むしろ「こんな素直なミステリーも書いていたのか」とも思う。
島田荘司による解説。デビュー秘話がむちゃくちゃすぎておもしろい。


人は見た目が9割 (新潮新書)

人は見た目が9割 (新潮新書)

いまさらですが。
うん、当たり前なことをいってるかんじ。
ただ結局はコミュニケーション能力の話であって、ちょっと看板に偽りありなかんじ。
新書なんて概してそうだけど。


麦ふみクーツェ (新潮文庫)

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

プラネタリウムのふたごより好きかも。
この人の文章はすごい淡々としていて、それ故に登場人物の考えが分かる気がする。
それが何を意味をしているのかわからないエピソードもまじるが、
日常の連続こそが人生なのだと思う。
合奏は楽しい。
正にそのとおり。


獄門島 (角川文庫)

獄門島 (角川文庫)

すでに、古典、といって異論はなかろう。
古典が故にああ、と思ってしまう部分があるが、不思議、古臭い感じはしない。
見立てもすごかった。
時代が生むことができる小説・かな。


ぶらんこ乗り (新潮文庫)

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

一つ一つは突飛かもしれないが、筆者はなにも特別扱いしないので、それが普通であるように流れていく。
なかなかなじめない話もあるが、弟の書く動物のお話が印象的だ。
そして最後の両親からの10通の手紙。
祖母が持ち帰ってきたものに少し泣いた。


銃とチョコレート (ミステリーランド)

銃とチョコレート (ミステリーランド)

乙一らしい児童書。
学生泣かせのミステリーランド。自分では買えないですね。
でも装丁かっこいいvチョコ色いいですね。でもなんで猫なんだろう・・・。
探偵と怪盗。
探偵は善、怪盗は悪ってことはない。
登場人物の人間くささが皮肉げ。
乙一らしい児童書、ほんとそんなかんじ。


支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)

支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)

お腹が減る本。鴨なんば・・・。
京都弁がやらしくなく自然でよいですね。(と、大阪人がいってみる)
短編集、特に雑誌連載をまとめたものにありがちなネタかぶりはある。
あとたまにゴーイン。
京都好きにはよいと思われます。