3冊
只今、無性に機嫌が悪いです。
ああ、むかむか。家を出たいと思うのはこういうとき。
- 作者: 鯨統一郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1998/05/24
- メディア: 文庫
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やっとこさ、読みましたヨ。
バーカウンターで繰り広げられる歴史談義(論争)えーーーーっと、お釈迦様は悟りひらいてないんだー・・・。キリストって死んでないんだー・・・。普通(静香さんのように)「頭おかしいんじゃない?」といいたくなるようなことを、整然と述べて納得させられます。果たして、これがミステリーなのかとは言いたくなるけど。歴史に興味のある人はだまされないよぷに読んでください。
ラインナップがまずおいしいよね!!!でもひとつひとつが短すぎて消化不良気味。特に乙一の新作(正しくは雑誌の再録だが)をよむのは久々で期待していたのだが、なんだかなぁというかんじ。同じく恩田陸、北村薫もうーん・・・。気に入ったのは
誉田哲也「天使のレシート」なんだかよくありそうないい話かと思いきやブラックな結末がよかった。
西澤保彦「桟敷がたり」構成・展開がおもしろいかと。つながっているようでばらばら。
桜坂洋「10月はSPAMで満ちている」一番好き。魚肉ソーセージを買うのは誰かというなんだか謎といっていいのかわからないのを中心に「SPAM」をキーにうまく構成されてて、キャラクターもおもしろかった。同じ設定で文庫一冊いける。
- 作者: 桜庭一樹,高橋しん
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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設定もなかなかとんでる。少女たちの戦いをショー(見世物)として客にみせる。<檻>の中で少女たちは<キャラクター設定>のもと戦う。三人の少女のお話。
ロリありSMあり。すさまじーなと、最初引き気味で読んでたんですけど、これがいいわ。桜庭一樹の少女像みたいのがここにもあり!みたいな。結構暗い部分もあるけど、テンションは真ん中あたり高いし、読みやすいと思う。「釤まゆ十四歳”の死体」が一番ぐっときた。脇では少女たちに翻弄されまくって最後灰になったかもしれない武史がすき(笑)