夜の王子

うつくしい子ども (文春文庫)

うつくしい子ども (文春文庫)

実は初の石田衣良だったりする。
これはよかったですね。
まず、帯でもネタばれしていることだからかきますが、
主人公の弟が女児殺害犯として「補導」されます。
13歳の弟が何を考えて犯行におよんだのか、
それを知るために彼は学校へ戻り調査をはじめる。
「人殺し(兄)」
嵐吹きすさむ学校へ。
クスノキの下で行われる集会にはワクワクとしたものを感じながらも、そんなところでしか本当の自分を出すことができないことに切なさを覚える。
ラストの「オトナ」たちの行動にいろいろ思うところはある。
いいこってなんだろう。
プログラミングされた自動人形。